こんにちは、尋(たずね)です。
コロナウイルスワクチンがついに今月17日から日本でも接種開始になりましたね。
欧米と比べ2カ月ほど遅れた開始にはなりましたが
医療従事者、重症化リスクの高い高齢の方から順に
安全かつ迅速に摂取が行われることを心から願っています。
私のような若い健康な世代は、ワクチンを摂取できるまで油断せず今の感染対策を継続していきたいと思います。
変異種などもあるのでワクチンを打ったからといってなんでも以前通りとはいかないと思いますが、、、
なんとなく、希望の光が見えてきたように感じています。
さて、9月から毎月読んだ本を記事にして紹介をしておりますが、
今回は2021年1月に読んだ本の紹介記事になります。
今年もできる限り多くの本を読めるように、
日々の生活を工夫して読書の時間を作っていきたいな、と思います。
皆様の読んだ本の中で印象に残った、感銘を受けた本などありましたら
ご教示いただければ嬉しいです!
そんなわけで今月も3冊、読みましたので紹介いたします!
①『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一 守谷淳訳
1冊目は、渋沢栄一(訳 守谷淳)の『論語と算盤』です。
日本実業界の父、渋沢栄一の生涯を通じて貫いた
経営哲学『論語と算盤』についてわかりやすく現代語訳で書かれた1冊です。
渋沢栄一は今年の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公にもなったことで話題になっていますね。
そして2024年から発行される新一万円札の顔として肖像画にも描かれる人物でもあります。
みずほ銀行や東京証券取引所、東京ガスやキリンビールなど、
日本を代表する多く企業の設立に携わったことで知られていますが
設立に携わった企業はなんと500社以上とも言われています。
それと同時に教育・社会貢献活動にも尽力し、商法講習所(現 一橋大学)や
東京市養老院(現 東京都健康長寿医療センター)など生涯を通して約600の団体の創設に携わっています。
この本はそんな近代日本の発展の一翼を担った
渋沢栄一の理念『論語と算盤』についてわかりやすい言葉で書かれています。
孔子が論じた『論語』に裏打ちされた道徳観で
『道徳に基づいた利益を追究すること』
『自分よりも他人を優先し、社会の利益を1番に考えること』の大切さを説いています。
現在のおいても通ずる内容が多く、社会貢献活動やSDGsなどが重要視される現代にこそ
多くの人に読んでほしいと感じた1冊でした。
何回でも繰り返し読みたいと思える、良書だと思います。
興味のある方はぜひ、読んでみてください。
必ず、どこか感じるところがあるかと思います。
②『二重生活』 小池真理子
2冊目は、小池真理子の『二重生活』です。
ふと立ち寄った古本屋で目についたので安価で購入しました。
大学の講義で知ったソフィ・カルの『文学的・哲学的尾行』を実践しようと思い立った主人公が
出くわす様々な出来事について書かれた小説です。
尾行を重ねていくにつれ、主人公が精神的な迷路にはまり込んで行く様子が、微妙な心理描写で描かれています。
尾行相手に選んだ隣人が不倫をしている事を知ってしまう事から
主人公の心に小さな波のような小さな波紋が起こり
それを起点に自分の彼氏への気持ちも揺らぎ疑心暗鬼に陥って行く様子が繊細かつ複雑に描かれていて、
展開が気になり自然と読み進むスピードも速くなって行きました。
『文学的・哲学的尾行』の精神と、『低俗な興味本位の尾行に陥りそうになる自分』の狭間で
葛藤する主人公の悩み苦しむ姿の描き方も、個人的に良かったです。
ただ、ラストの展開がインパクトに欠けていたように感じました。
門脇麦さんや菅田将暉さんが出演し、映画化もされているそうなので
今度映画の方も観てみようかなと思います。
③ relax 2000/10 supreme イームズ特集号
3冊目は、雑誌『relax』の2000年10月号のSupreme イームズ特集号です。
こちらは以前訪れた神保町の小宮山書店さんで購入しました。
もはや説明の必要のない世界的な人気を誇るNY発のストリートブランド『Supreme』の歴史や
創始者『James Jebbia』のインタビュ-など10ペ-ジほどに渡って特集されています。
ステッカーも付いており、当時は大きな話題になったそうです。
Supremeの成り立ちやバックグラウンドを日本語で知ることのできる貴重な1冊です。
ストリートカルチャーの一過性ではない本質をすこし理解できたよう感じます。
私もSupremeは好きで小物を中心にいくつか持っているのですが
この本を読むことで愛着をより持つことが出来たように感じます。
独自の視点から毎号異なるテーマを切り取る特集主義で
独特なゆるい空気感からコアなファンを獲得し続けていた『relax』は
2006年の休刊後も復刊を望む声が多かったのですが、昨年2020年1号限りの復刊をしていました。
1号のみとはいわず、また復刊してほしいものです。。。
こちらのSupreme特集は比較的高値で取引されていますが
情報の貴重さからSupreme好きは必読の1冊だと思います。
Supremeのアイテムに比べれば安価で購入できるので興味のある人は
思い切って購入することをおすすめします!
まとめ
いかがだったでしょうか。
1月は年始に時間があったので
比較的様々なジャンルの本を読むことができた月でした。
2021年もしばらくは引き続き、自宅で過ごすことが多くなりそうですので
本を1冊でも多く読んで自分の幅を広げていきたいと思います。
皆様の本選びの参考になれば嬉しいです。
本日はこのへんで終わりたいと思います。
ではまた次の記事で!
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