こんにちは、尋(たずね)です。
11月はじめから徐々にまた感染者が増え始め
ついに7日に1都3県に2度目の緊急事態宣言が出されましたね。
我慢の1ヶ月と言われていますが、通勤など
どうしても避けられない移動があるのもまた事実。
経済への影響への危機感もありますし、難しいところですね。
今は不要の外出はせず、家でゆったり過ごしたいと思います。
最近の休日は近所の公園まで散歩するくらいの外出に留めています。
自由に外に出れるようになるのはいつになるのでしょうか。
海外旅行にまたいきたいなあと思いながら空想の旅を今は楽しんでいます。
さて、12月も何冊か本を読みましたので紹介していきたいと思います。
本を読んで暗くなりがちな気分を少しでも明るくしていきましょう。
① 『終電の神様』 阿川大樹
1冊目は阿川大樹さんの『終電の神様』です。
最終電車の人身事故で急に止まってしまった電車に乗り合わせた人たちのそれぞれ物語を描いた短編小説です。
ストーリーがわかりやすくテンポが良いため、通勤電車のお供として読んでいました。
ほっとさせられるエピソードが多く、特に『閉じない鋏』はじんときました。
7話構成でそれぞれの話は独立しており、
話が繋がっていない点は少し残念ではありましたが楽しく読むことが出来ました。
なんだか最終電車独特の様々な人種が乗っているカオスな雰囲気が懐かしくなりました。
飲み会帰りサラリーマンでお酒臭い車内と騒がしい話し声、、、
今では車内で騒いでいる人なんていませんし、マスクで無言でスマホをしている人がほとんどですからね。
最終電車に乗るのはあまり好きではありませんが、めっきり乗らないとすこし寂しいですね笑
電車に乗りながら読むのがおすすめの1冊です。
② 『STUDIO VOICE』 『特集 Martin Margiela』
2冊目は1998年 7月に発行された雑誌『STUDIO VOICE』のマルタン・マルジェラ特集号です。
こちらも以前訪れた神保町の小宮山書店さんで購入しました。
小説家、シドニー・ピカソによる1998年秋冬コレクションの解説や
ベルギーの写真家、ロナルド・ストープスがアントワープにて撮影したビジュアル
ユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんや
スタジオ・ボイスのエディターによる、マルタン・マルジェラへの66の質問など(未回答が多いですが)
マルタン・マルジェラ好きにはたまらない内容になっています。
栗野宏文さんのマルタン・マルジェラについて評したページの中のこの言葉が印象に残りました。
”単なる服のデザインではなく時にはその構造それ自体を徹底して追求したり、社会との関係性といった視点で服を開いていく行為、それ等の全てに、服を創ることそのものと、それを着るヒトの存在へのとてつもなく深い愛を感じさせてくれ、勇気を与えてくれる、それが僕にとってのマルタン・マルジェラです”
マルタン・マルジェラがデザインをしていた頃(通称 マルジェラ期)の
HERMESの98/99awについても特集がされています。
ネックが深く大きく開いた代表的なデザイン『ヴァルーズ』は憧れの逸品です。
いつか手に入れたいと目論んでおります。。。
現在のジョン・ガリアーノが手掛ける
『メゾンマルジェラ』にはない『マルタン・マルジェラ』の魅力を存分に堪能できる1冊です。
アーカイブコレクターの方やマルタン・マルジェラについて深く知りたい方へのバイブルだと思います。
興味のある方はぜひ、読んでみてください!
③『スプートニクの恋人』 村上春樹
3冊目は村上春樹さんの『スプートニクの恋人』です。
もちろんただのラブストーリーではなく、
村上春樹さんの小説の多くに描かれるテーマのひとつである『喪失』
そして『こちら側』と『あちら側』の世界観。
まさに『この世の物とは思えない奇妙な恋の物語』です。
端的に言ってしまえば『三角関係の恋物語』ではありますが
それだけで言い表せない何かがあります。
そして村上春樹さんの作品に出てくる女性はみんな魅力的だなあと毎回思ってしまいます。
『もしそれが性欲じゃないと言うのなら、わたしの血管を流れているのはトマト・ジュースよ』
このセリフ、村上春樹さんワールド全開で好きです。笑
村上春樹さんファンは必読の1冊です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
12月は前半が仕事が忙しく、なかなか読書の時間を作れなかったのですが
年末にかけてじっくり本を読むことができた月でした。
2021年もしばらく自宅で過ごすことが多くなりそうなので
多くの本を読み、いろんな考え方に触れ、感じていきたいと思います。
皆様の本選びの参考になれば嬉しいです。
本日はこのへんで終わりたいと思います。
ではまた次の記事で!
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